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それを、口にすれば
第9章 けれど、愛してる
待ちに待った週末。
インターホンが鳴り、飛びつくように玄関のドアを開けると、そこに結城が立っていた。
良介は既に出て行った後だ。

「結城さん……」

溜めていた想いが溢れて声にならない優雨が掠れた声で呼びかけると、結城の、以前より少しだけ伸びた前髪の奥の瞳が愛おしそうに細められる。
そして両手に下げた手提げ袋はそのままに、優雨を抱き締めた。

結城も優雨も、もともとメールや電話をまめにする方ではない。
出張先から写真を送ってくれていた結城だったが、帰国したという短いメッセージを最後に、特に連絡はなかった。

こちらからは妊娠していなかったことだけは報告し、結城からは週末に話そうという短い返事はもらっていたが、優雨はこの週末が待ち遠しくて仕方がなかった。

「ただいま」

出張から帰ったことに対するただの挨拶の言葉かもしれないが、それはまるで我が家に戻り、自分の妻に対して発するような自然な言葉だった。

嬉しさで胸が一杯になる……。

「おかえりなさい」

見上げる優雨の唇を結城が優しく吸う。
それはまるで、深く愛し合っている恋人同士のようなキスだった。

久しぶりに感じる結城の熱は、一瞬で優雨の体を熱くしたが、軽いキスのままで結城はすぐに身体を離す。

手にした袋からはワインボトルが覗いていて、それを優雨に見せるように軽く持ち上げると結城は穏やかに微笑んだ。
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