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Hounds of Love
第16章 やらしい検査入院
「…困った患者さんだ」

先生は引き摺るように私を部屋へと連れて行く。

抵抗しようが、拒否しようが…この人の前では全てが無駄。

看護士さんも、他の患者さんも、私の言うことなんて聞いてくれない。
それだけの信用がやっぱりこの先生にはあるみたい。

「勝手に脱走しようとするこんな困った患者さんは、ちょっと拘束させてもらうよ」
先生は、部屋に入るなり、私をベッドに寝かせ、ベッドの柵に四肢を縛り付けた。
身体をどれだけ捩っても、ギシギシとベッドが軋む音がするだけだった。

「さて、診察を始めるよ」

眼鏡の奥で、先生の目が光った。

昨日と同じように、全裸にされる。
「やッ…」

「先に口内を診させてもらうよ」

何かをくわえさせられる。

く…口が…。
閉じれない…。

「診察用の猿轡だよ」

パカッと強制的に開かれた口内。

指を入れられ、その指が口中をなぞる。

閉じることを許してくれないそこからは、涎が垂れ流れた。

「ハッ…ァ…ぁ…」

「こんなに涎垂らして…」
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