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伝わらない想い
第8章 人を愛するということ
「あー....苦しい」

一頻り笑って、はぁはぁとみんな肩で息をしていた。

「なんかどうでもよくなっちゃった」

「だな」

「とりあえず何か頼むか」
純が店員さんを呼んでさっさとオーダーを済ませた。

「ま、これで良かったじゃねえか、陸もあいつに酷いこと言わないで済んだし、付き纏われることももうないだろ」
簡単に話を纏めようとする。

良かったかどうか私には解らない。
やっぱり彼女のことは理解出来ないし、許せない。
でも、これはきっと私が陸のことを好きだから...。

だから、この気持ちはただの嫉妬。
婚約者がいたにも関わらず陸にべたべたしていた優希さんに。
そして、誰に対しても極上の優しさをあげる陸に。
ただ、ヤキモチを妬いていたのかもしれない。

優しい陸が好きだ。
それなのに、他の人に優しくしているとヤキモキしてしまう。
好きになったところなのに、それが嫌なところになってしまうこともある。

人を好きになるって不思議だ。

いつ。
どこで。
どういう風に。
好きになるかなんてわからない。

ちょっとしたことがきっかけで、胸が苦しくなったり。
切なくなったり。

1度気付いてしまったらなかなか止めることが出来ない。

その人を愛することをやめたくなることもある。

でも。

やっぱり、やめたくないと思うことも。

自分の気持ちなのになかなかコントロールすることが出来なくて。

ただ振り回されるだけなのに、いつの間にか好きになってしまっている。
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