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伝わらない想い
第1章 ~5年前~
「じゃ、改めて乾杯~」
俺たちはグラスを合わせた。

「それにしても、お前たちももう長いよな」
ビールに口を付けながら、純が言う。
「そんな長いこと付き合ってて飽きねぇの?」

「飽きるとかって失礼ね」

「俺は優希が大好きなんだ」

「お前…もっと他の女と経験した方が良いんじゃね?」

「ちょっと純!!」
優希が純を殴る。
「あんたは1人の女に絞った方が良いんじゃない」

「こいつが人を本気で好きになったら地球がひっくり返るよ」
俺は嫌みたっぷりで返した。
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