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伝わらない想い
第5章 伝わらない想い
あれから3ヵ月。
俺はブルースカイには行かなくなった。
ただ、あいつに会うのが怖かったんだ。
「茜ちゃん」
仕事終わりに茜ちゃんと会って食事をする回数が多くなった。
「何食べる?」
「陸さんの好きなとこで良いよ」
そう言ってくれるのは嬉しい。けど。
「茜ちゃんが美味しそうに食べてるの見たいから食べたいの言ってよ」
「じゃあ...オムライス」
恥ずかしそうに笑う茜ちゃんを抱き締めたくなる衝動に駆られながら、2人で並んで歩き出した。