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伝わらない想い
第7章 素直な気持ち
いつもと変わらない自分。
ここでまた大きく息を吐いた。
「さて...と」
ピーピーと機械音が聞こえた方へ向かい、自分好みの匂いを纏う洋服たちを窓際に干した。
さぁぁっと風が横から吹いてきたのか、窓ガラスがカタカタっと揺れる。
今日も寒くなりそう...。
窓越しに寒空を眺め、昨日の嫌な予感を思い出した。
陸...。
あれから大丈夫だったのかな...。
灰色の雲が空を覆っていく。
それがまるで自分の心と重なるようで、キリッとお腹が痛んだ。