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サイドストーリー7
第3章 キスの後で…
おまけ…

「先輩!」
「何?」

痛いほどぎゅっとつかまれている手が嬉しくて。

「あの、ありがとうございます」
「何が?」
「あの。私に魅力があるって言ってくれて・・・」

「カンチガイするなよ?」
「え?」

先輩はこっちをチラリとも見ずにズンズン食堂に向かって歩き続ける。

「あのオンナよりは10倍魅力があるかもしれないけど
あのオンナよりは、だ」
「はぁ」
「校内で1番なんて言ってないからな」
「え!そーゆー意味ですか!」
「当たり前だろ。ちっ。あのオンナのせいで満席だ。
あの白木たちの席に相席するから、俺の分も水持ってきて」
「はーい」

そう言って、食堂に着くなり先輩は早口で言ってさっさと白木先輩たちのテーブルに向かった。

「俺と桃花も相席いい?」
「いいけど・・・斎藤、顔赤いよ?何かあった?」
「なにもねーよ」
「そう?」

「ったく。校内で1番じゃなくて世界で1番だっつーの」

「何か言ったかー?」
「こっちの話」

END****



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