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サイドストーリー7
第8章 素肌のままで
「なんですか?」

「真実ちゃんだけを誘ってご飯食べに行くのに、みんなが来たがるのは分かっとったから」
「だから?」
「生菓子を買って行ってん」
「?」
「神戸の女の子はデザートにうるさいねん。あのロールケーキを目の前で見たら
『今食べな!!』って気になるやろ」
「・・・・」

「俺たちと一緒に行きたい!って無理に言わへんやろ」
「・・・・」
「だから生クリームの生菓子にしてん」

このオトコ、お土産にそこまで考えてたの?

「季節のロールケーキも色々あるから、一緒に買いに行こか」

色々・・・
たぶんもっと色々、この人の手のひらの上で策に引っかかっていたんだろうな。

良いよ。引っかかってあげる。

私は三浦さんに見えないように小さく笑った。


END*****

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