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サイドストーリー7
第10章 横浜ホールディング②
とあるプロジェクトが終了した日に、それに参加した女子たちから
「このメンバーと一緒に飲み会したい!」と
メンバー表を渡された。

見事に部がバラバラだ・・・
「これ、それぞれに声をかけろって事?」
俺だって暇じゃない。怪訝な顔して断ろうとしたのに
「お願い。こんなこと頼めるの柳下さんしかいないの」
「今回のプロジェクト、私たちも凄く頑張ったの知ってるでしょう?」
「毎日残業続きで本当に疲れたのよ」
「ご褒美があってもいいと思わない?」

確かに彼女たちが頑張っていたのは知ってる。
「でもなぁ~・・・」
このメンバー、俺が集めろって?

「柳下さんだけが頼りなの!」
「・・・・」

説得しましたよ。
集めましたよ。
セッティングしましたよ。
つつがなく飲み会も終了しましたよ。

各部のエリート達をこれでもか?とぜいたくに一堂に集め
楽しく飲んで頂いて宴も終了し帰宅した。

「ただいま~」

帰ると部屋には明かりがついていて、由紀が待っていてくれて
コーヒーを入れてくれた。

「お疲れ様でした」
「ごめんな。頼まれたとはいえ合コンに行っちゃって」

事の経緯は初めから由紀には話していて
「ううん。女子の皆さん楽しんでくれていた?」
「ああ」
「じゃぁ良かった。あの人たちいつも忙しいものね。
たまには素敵な男性たちと楽しく飲みたいよね」
なんて優しく笑う。

「由紀も参加したかった?」
今度こんな飲み会があったら誘ってやろうと聞くと
「ううん。私はこうやって柳下さんと2人でコーヒー飲んでいる方がいいな」
「由紀」

「でも・・・皆さん素敵な女性だから。
柳下さん、ちらっとでも浮気しないか、それだけが心配」

「由紀!」
今度こんな飲み会があっても由紀は誘わないと決めた。


END****


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