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サイドストーリー7
第15章 素肌のままで②
「え?三浦さん?」

「まったく。俺がおらん時に連れ出さんとって」
「だって~。三浦さんがいはられんから西田さんが寂しいかと思ったんです~」
「真実ちゃん、まだこっちで1週間なんやで?
酔ってもぉて帰り道が分からんくなったらどうすんねん」
「うわ。過保護」
「1週間って、その前に1ヶ月こっちにいてたやん。ねぇ~?」
そんなやり取りを私はニコニコして眺める。

「何?」

私に気付いた三浦さんが優しく笑いかけた。
「いえ。一泊だと思ってたので。今夜会えてうれしいです。
お帰りなさい」
「ただいま」

私たちの会話を聞いて、社員の女性たちが
苦笑いしながら私たちを店から追い出した。
「え。お会計!」
「今日は神戸への歓迎会!」
「ご馳走するわ。また誘うから出て来てね」
「次からは割り勘ね」
そう口ぐちに言って、三浦さんと二人で追い出された。

「よくこのお店が分かりましたね」

2人で電車に乗りながら心地よく揺られる。

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