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サイドストーリー7
第16章 王子の甘い罠
「何?この手」
いつまでも私の目の前で固く結ばれた手を宮本くんは見つめてから
一瞬目をつぶって息を小さく吐き出した。

「あの、voie lactéeから―――星を1つ盗んだんだ」
「え・・・?」

ゆっくりと開いた手の中に星に負けないぐらいキラキラ光るダイヤの指輪がそこにあった。

「共犯者になってくれる?」

飲みほしたシャンパングラスをテーブルに置いた私の左手を宮本くんはそっと包んだ。

「共犯者に、なるわ」
「一生?」
「一生」

その返事に嬉しそうに笑って、私の薬指にその星をそっとはめる。

「星に誓って愛し続けるよ」

七夕の夜、星の道の下で、私は星より輝く永遠の愛を手に入れた。


END******

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