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サイドストーリー7
第18章 数学のセンセイ
色々ごちゃごちゃ言う女の弥生ちゃんへの心ない言葉を聞いているのもいささか嫌になってきて
俺は何も言わずに立ち上がった。

「帰るわ」
「え?山口、もう帰んの?」
「あぁ。弥生ちゃんとセックスしたくなった」

別に小声で言ったわけでもないけど
大声で言ったつもりもない。

けど、丁度立ち上がった俺になんとなくみんなが注目していた時で
俺のその言葉はしんとした居酒屋の個室に響いた。

「智樹っ!」
「あのさ、俺の彼女は弥生ちゃんだけ。
もう何年も前からそうなの。
そしてこれから先もずっとそうなの。
勘違いすんなよ?勘違いさせるような事もしてないだろ?」
「・・・・」

「んじゃ、お先」

そう言って女の方も見ずに居酒屋を後にした。

弥生ちゃんの部屋に行って、授業の用意をしていた弥生ちゃんをいきなり抱きしめてキスをする。

「なに?何かあった?」
「何もないよ」
「そう?なにか・・・キツイこと言って。言った智樹も傷ついて後悔してるんでしょ」
「・・・なにそれ」
「何となくそう思っただけ」
「センセイかよ」

「彼女です」

「うん。そうだな」

弥生ちゃんには一生敵わない。
愛してるよ。弥生ちゃん。

END****




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