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美術教師の羞恥奴隷
第20章 聖水ショー ■亜美子編①■
 心ひそかに「温和なこの先生なら、トイレへ行くのを認めてくれるかも」と期待していた亜美子は、途端に絶望の淵へと叩き落されたような気分になる。

 薮下の言っていることは、至極もっともだと心のどこかで理解しながらも、身体のほうが未曾有の緊急事態のため、「何としても、今すぐトイレへ行きたい」という強い思いが亜美子の心の大部分を占めていた。



 ポーズを続けることも難しい状況となってきた亜美子は、苦悶に顔を歪め、身体を震わせながら、声を絞り出す。

「うぅ……もう病気になりそうなほど、つらくて……」

「ん? 弱音を吐いているのか?」

「ち、違いますっ! でも……今すぐ……」

 こんな状況下においても、「弱音を吐いている」などと他人から思われるのは、プライドが許さない亜美子。

 心の中で「あと4分くらい」などと自分に言い聞かせても、そのたった4分が我慢できそうにないほど、亜美子は急速に追い詰められていった。

 亜美子の額には大粒の脂汗がにじんでいる。




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