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美術教師の羞恥奴隷
第24章 この日最後のポーズ ■亜美子編①■
 亜美子はすぐに、藪下が何をしているかを悟って、さらに大きな悲鳴をあげた。

「きゃああっ!! まさか、撮って?!」

 落ち着き払っている藪下は、ファインダーに亜美子のあられもない姿をしっかり収めながら、亜美子のほうへと近寄っていく。

「こうして撮影しておくことで、ポーズ時間を短縮できるわけだ。本当は、10分ないしは15分程度は、実際にポーズをとってもらったほうがもちろんベストなんだが。この際、贅沢は言ってられないからな」

 カメラを構えてどんどん接近してくる薮下を見て、動揺する亜美子。

 だが、やはりポーズを崩したり、抵抗したりすることは一切できなかった。

 逃げ出したいほど恥ずかしいことは当たり前なのだが、その後が怖かったからだ。

 薮下に約束違反だと咎(とが)められ、「バイト代は減額。滝沢の呼び出しにも応じなくてはならない」などという結果に陥れば、今まで必死で我慢に我慢を重ねていたことが全て水泡に帰すということを、亜美子は重々承知しており、逃走も抵抗も抗議もできなかった。




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