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美術教師の羞恥奴隷
第9章 面談 ■未桜編①■
 H組の担任である藪下がこの事実を知らないはずはなかった。

 藪下は苦笑しながら言う。

「そういうわけではないんだ。心配をかけてすまない。単刀直入に言うと、ちょっと手伝ってほしいことがあってな。受験生の館林にこんなお願いをするのは、勉強の邪魔をしていることになり、担任としても教師としても失格だと思うんだが……」

 藪下の口から出た「手伝ってほしい」や「お願い」などの言葉を受け、未桜は双眼を輝かせた。

 前述のとおり、藪下に対して好感を抱いているからだ。

 この時点で早くも、「出来る限り、藪下先生のお役に立ちたい」という気持ちを未桜は抱いていた。



 黙って言葉の続きを待つ未桜に向かって、一呼吸置いてから藪下が言う。

「ヌードデッサンモデルを3回ほど、お願いしたいんだが」




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