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第12章 ある計画・加藤

藁にもすがる思いと
私を信頼しての告白なので、
やってしまった事に対しては
許す事にしました。

そして、その男と
会う事になったのです。

相手は会社の専務で実質的に
会社の実権を握っている男です。

パワハラと思いましたが
話をすると、とても誠実で
彼女の事を大切にしてくれて
いるように感じました。

そして、私が望めばいつでも
別れると言いました。

その後、彼女に
「専務さんと別れるよね？」と
訊いても言葉を濁して
「別れる」とは言いません。