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恋は盲目
第1章 私の片想い
「え?フられた!?」


まほは食べかけていた卵焼きをぽろっと落とした。



「うん、なんか私には彼氏がいて、そいつを好きなんだと思ってたって・・・」

「え、何?どういう誤解?」

「私もわかんないよー!彼氏がいるなんて言ったことないのにー・・」

「それで?ごめんって?」

「ん、んーー。私も粘って『私が好きなのは総司君!』っておしたの。
そしたら、彼女として考えられなくないけど、なんせ急だし・・・
「とりあえず付き合う」とかは私に失礼だと感じるんだって。
だから返事ってなるとどうしても「付き合う」とは言えないって。」


昨日の事が頭の中で再現されてまだ少し涙がでてくる。


「・・・誠実な人だね。」


まほが優しくつぶやく。
その言葉で胸の痛みが少し軽くなる。
こういう時「あんりをフるなんて最低ーー!」とか言ってくれるのもありだけど、
やっぱり好きな人の事を褒められると嬉しい。


私がニコニコしてるとまほがとんでもないことを言い出した。



「総司君がダメでも慶太がいるよ?」
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