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狂い咲く花
第14章 二、銀葉アカシア - 秘密の恋
「痛くない?」

「うん…全然痛くないよ…」

「だったら、あとは気持ちよくなるだけだよ」

軽く口づけをして、腰をゆっくりと動かしだす。
浅く動かしただけでも麻耶の中はキュッとしまって南和を締めあげる。

「アッ…アアアッ」

締め付ければ締め付けるほど、麻耶の感度も上がって行く。
亀頭ぎりぎりまで引き抜き、子宮に届くほど一気に突き刺し、快楽だけを与えていった。

「アアアッ…南和…変になる…どうにかなっちゃう…」

喘ぎ声の合間から、初めて感じる快感に戸惑い始める。
葉月でさえ与えられなかった快楽だと思うと、南和は優越感に浸った。
葉月と結婚をして子供が生まれても、自分だけしか感じられない身体にしようと頭の隅で考える。

「麻耶…誰にも渡さない…僕の麻耶…」

一段と激しくなる動きと、激しい突きに麻耶の身体も限界に近づいていく。

「南和…アアアッ…南和…」

何かにすがろうと南和の腕をふるえる手でつかみ、身体を硬直させた。

「ダメェ…南和…アアアッ…」

身体が大きく跳ね絶頂をむかえた。
動きを止めて、麻耶の様子を見れば、身震いをしながら大きく肩で息をしていた。
顔は赤く蒸気し、目がトロンとして焦点があっていなかった。
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