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狂い咲く花
第6章 一、紫丁香花 - 恋の芽生え
葉月の手が下着の中に入り、しっとりと湿ったそこからは溢れんばかりの愛液が垂れていた。
何度かその秘部を撫で、指に愛液を絡めとりながら花芽に押し付け摘み上げる。

「ンンッ…ンンンッ」

身体全体を震わせ葉月を掴んでいた指が皮膚に食い込んでいく。
触れられれば触れられるほど快楽は深くなっていった。
自分がどこに向かっているのか、この先に何があるのか知らず知らずのうちに頭を駆け巡る。
ここで終わって欲しい気持ちと続けてほしい気持ちが混ざり合っていく。

「はっ…はづ…きっ…」

葉月の声を呼んでみても、その声は届かない。
完全に自我を忘れて美弥の肉体に落ちていた。
そんな一心不乱に胸にしゃぶりついている葉月の頬に一粒の涙がこぼれ落ちる。
ハッと我に返り見上げてみると掌を噛みしめて耐え忍んでいる美弥の顔が飛び込んできた。
気持ちを逆なでしそうな妖艶な表情とは裏腹に流れでる涙に一瞬で現実に引き戻される。
下着の中から手を抜くと、噛みしめている腕を口から離した。
そこにそっと口づけをして両手で涙を拭いて、ゆっくりと抱きしめる。

「美弥…ごめん…」

ただ謝るだけの葉月の胸の中で美弥は首を横に振る。
ただそれだけで言葉はいらない。
お互いが求めあっていたのは伝わっていたから。

「この続きは結婚してからだね…今日は朝まで一緒にいて」

その言葉に、そっとうなずく美弥。
朝日が昇るその瞬間まで2人は抱き合って眠り続けた。
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