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第6章 夫の居ぬ間に…〜妻 編〜

「…はい」

こうなったら誤魔化すのは無理だ、素直に認めるしかない。

「やっぱりね…それで『オトコ』のマスミと浮気したんスか？」

「『あれ』は浮気じゃありません！」

ヤスさんの薄ら笑いが、私に自分の失態を教えてくれた。

「『あれ』ねぇ？ヤッたことは認めるんスね？」

「ち、違うんです、私は…」

私は隠し通すことを諦め、レッスンの話をした。マスミさんだって、浮気だと誤解をされるよりは協力しただけと分かってもらえる方が良いだろう。