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第2章 ー指ー（奥澤穂香）

「痴漢した男が、パパだったら良かったのにな…」

制服を脱ぎなから、そう思った。

そう…私が好きな人って、パパなんだ。

パパは、私が知らないと思ってるけど、理科の授業で偶然、血液の事を習った時に、不適合嫡子だってのを知って、内緒で戸籍を調べた時は、まさに天国から地獄へと突き落とされた。

くしゅっ…

「お風呂、お風呂！！風邪、ひいちゃう！！」

シャワーを使ってる間に、浴槽にもお湯を溜め、なんとかお湯に浸かる事が出来た。

バスルームのドアを叩く音がして、直ぐに閉まった。

「パパ…」

告白してみようかな？

そう思ってた…でも…