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第4章 ー涙ー

パタンッ…

「ふぅっ。危なかった。」

数時間後、起き出してきた悠里は、盛んに腰を叩いていた。

「マッサージしたげよか？」

ピクンッ…

「やだっ！パパのエッチ！！」


それから、数年後…

無事に高校を卒業した悠里は、印刷関係の企業へ就職が決まった。

カチンッ…

「悠里、就職おめでとう！！」
「ありがと！！あと、これも！！」

悠里の細い手首に巻き付いた腕時計。

俺がつけてるのと同じメーカー。

「いいよ。そんなの大したことないから。」
「凄く嬉しい。初めてだから。パパとお揃いのって。」
「そうか？まっ、喜んでくれて良かったよ。」

就職祝いで、時計を買ったついでに、外食。

「パパは、再婚とかしないの？ほら、もう私、就職決まったから。」

悠里が、真っ直ぐ俺を見る。