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山猫と狼
第4章 悪魔の口づけ
だが、次第にロイは体の奥からこんこんと快楽の泉が湧き出してくるのを感じた。


それは、今まで感じたことのない陶酔感だった。


ロイは目を開けると、クロードの冷たい黒い瞳にぶつかった。


クロードの目は、ロイの芽生え始めた快感の瞬間を捉えたようだった。


彼女の見開かれた緑の目を見つめながら、クロードはロイの口内を思うままに味わった。


彼の欲望を刺激する、甘く香しい彼女の唾液の味。


舌で彼女の口腔を掻き混ぜる、ピチャピチャ淫らな音がロイの耳に届く。


もうダメだ、頭がおかしくなりそう・・・!


そう思った瞬間、クロードの唇が突然彼女をつき放した。


「今日はこのくらいにしておきましょう」


クロードはわざと素っ気なく言い放ち、ロイを置いて足早に部屋から去っていった。

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