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呪縛
第7章 新しい生活
レオナはエレインに指示され台の上に四つん這いのかっこで乗り両足を開く。
台に乗せた足に鎖が巻き付き、足を閉じる事が出来なくなる。
「人間と違って、天使って穴は一つなのよね。物足りない無いわ。」
「人間のように、食事をしないからです。悪魔は子供を作る事すら無いって……。」
側の椅子に座りながら、シャロンは震えながら答える。
「堕天使や人間から悪魔になった者は除くけれどね。でも、だからこそ、こうして堕天使に産ませたりするのよ。」
エレインはクスクス笑いながらレオナのお尻を撫でる。
レオナは台の横にある穴に手を入れると鎖が巻き付き両手が拘束される。
「魔界に来て、何度か魔物を産まされた。」
レオナはシャロンを安心させるように笑みを浮かべて言う。
「そんなだから貴方の飼い主が決まらないでいたのよね。何でも受け入れる。恐怖とか苦痛とか、そういうのもまるで当たり前のように受け入れてしまう。貴方の性格。でもね、レオナ。私は他の悪魔とは違うの。貴方は今私の許可なく死ぬ事は出来ない身体、一種の不老不死。だったら、何をされても死ぬ事は無い。今までに無い苦痛を味あわせてあげる。来なさい。」
エレインが手にしていたムチを床に叩きつけると、一匹の狼の様な魔物が姿を現す。シャロンは思わず叫ぶ。レオナは頭を持ち上げてその姿を良く見ようとするが、エレインはそんなレオナの頭を掴むと上に向けた。
「あの大きな魔物が見えて?貴方はあの魔物の餌になるの。ヴェルの子供をその身に宿しながらね。」
ヴェルとは狼の様な魔物にエレインが名付けた名前だった。
「ヴェルの姿は貴方には見せないわ。産む時に見なさい。」
クスクス笑いながら、エレインが再びムチを床に叩きつけるとヴェルと名付けられた魔物がゆっくり近づいて来る。シャロンは恐怖の余り、ガクガク震えながらその姿を見ていた。その魔物はかつて魔界から天界に放たれ、多くの天使達の命を奪った。シャロンはその時の光景を思い出し、目から涙を溢れさせていた。
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