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ただ愛されたかっただけなのに
第22章 再びの蜜月⑥
明日は朝食を一緒にとろうね、と昨日約束した。
昨日も一昨日も起きることに精一杯で朝ご飯抜きだったから。
今朝は彼と朝ご飯を食べる。

「荷物持ってそのまま行こうかな」

彼が言った。

「嫌だ。だって、行ってらっしゃいのキスが出来なくなるから。
 だからお部屋に戻ろう?」

「そうだな」

食事を済ませ、部屋に戻った。
彼とは別々に帰る。
一緒には帰れない。

「駅まで送るよ」

彼が言ったけど、断った。
駅で別れるのは切なすぎるから。
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