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ただ愛されたかっただけなのに
第7章 俺の女になれ
「とりあえず食事にでも行こうか」

居酒屋へ行き、飲みながら食事をした。
毎日会話してたのに、まだこんなにも話すことがある。
楽しかった。

「他の女の子から連絡来てないの?」

「今夜はお得意さんと飲みに行くってみんなに言ってあるから。」


そう…
みんなに言ってあるのね。
何人いるのかな、彼が話す相手。
体の関係がある人はその中でどれくらいいるんだろう。

私は彼にとってどんな女なんだろう。
何番目の位置にいるんだろう。
そう思うと切なくなる。

「ね…お部屋に行きたい。
 抱いて?」

彼に抱かれたかった。
早く二人になりたかった。

手を繋いでホテルまで帰った。
何もかもが嬉しかった。
英くんが好き。
もう気持ちが抑えきれない。
それでも抑えなきゃいけない。
苦しい夜が始まる。

部屋に戻ってシャワーをしようと脱ぎ始めると、彼がそのままベッドに私を押し倒した。

激しいキス。
息が止まりそうになる。

ダメだよ……イッちゃうから……

キスだけで何度もイカされる。
やめてと言ってもやめてくれない。

あの時は車の中だった。
ショーツだけ脱いで彼に抱かれた。

初めて見せる私の体。
子供もいるから決して細くはない。
胸だって張りがなくなってる。

そんな体を彼が見たらなんて言うんだろう。
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