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第9章 蜜月の4日間

翌日の朝、いつものように「おはよう」のLINEが届く。

「昨夜は遅かったの？」

「3時過ぎかな。」

ふぅん…
そんなに遅くまで話していたのね。

自分がくだらないヤキモチを妬く女だと言うことに気付かされる瞬間。

本当は何を話したのか聞きたかった。
会う約束をしたのか、エッチな話をしたのか。

けど、それを聞くのは彼が嫌がることがわかるから、だから私は我慢をする。
少しだけ胸が苦しくなる。

いつ会えるかわからない女より、私はまた今夜も会えるのだから。
そう自分に言い聞かせて仕事に出かけた。


定時で仕事を終えて急いで帰宅をする。
家族の夕飯の支度をしながら、今夜は彼のお弁当も一緒に作る。
彼には内緒で、手料理を持って行こうと決めていた。

オムライスが得意だと彼に伝えていたから。
トロトロの卵で包んだオムライス。
彼が食べてみたいと前に言ったから。

家族にばれないようにこっそり作り、サラダも添えて支度をした。
そして待ち合わせ場所へ向かった。