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ただ愛されたかっただけなのに
第16章 ついに他の女と
翌日、彼からLINEが届いた。

「もう誰かに会っても言わないようにする。
 知らないほうがいいと思う」

突き放されたような気がした。

「それって…もう終わりたいってこと?」

「違う。
 もし他の女に会っても、それはもう言わない、それだけ。
それに束縛はしない約束だよ。」

彼は一度言い出したらそれを貫く人。
もう誰かと会っても私はわからない。
疑いばかりが大きくなるのに。
自分で自分の首を絞めてしまった…?

「出張の最後はどこなの?」

「どうした?」

「一緒に行ったらダメ?」

「いいけどまた遠いぞ?」

「いい、有給余ってるし、行きたい。」

年末に会って以来、1ヶ月ちょっと。
彼に会いたい。
不安な気持ちを消してほしい。

3泊の予定をたてて、彼の出張に同行することにした。
と言っても、夜しか会えないけど。
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