この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
暁の星と月
第3章 暁の天の河
大紋が運転する車が別荘の車寄せに着く。
出迎えはない。
「…家政婦は昼までで帰ってもらったよ」
大紋がなぜ使用人を帰したのか、それは彼の眼差しを見れば火を見るより明らかで、暁は戸惑いから思わず俯く。
「…おいで」
車外に出ると、そのまま強く手を握られる。
半ば引き摺られるように玄関に入ると、男はそのまま暁を抱きすくめて唇を奪った。
「…んっ…ああ…っ…」
「…ずっと逢いたかったよ…」
くちづけの合間に熱くかき口説く。
「…逢いたくて逢いたくて…たまらなかった…」
「…春馬さ…ん…」
「暁は?僕に逢いたかった?」
大紋の大きな手が暁の小さな顔を覆う。
火傷しそうに熱い眼差しで見つめられ
「…ええ…逢いたかった…」
答えるのが精一杯だ。
「…暁が欲しかった…欲しくて欲しくて…おかしくなりそうだった…」
そう囁くと、暁の口内は大紋の熱い舌に蹂躙され、支配される。
脳髄が溶かされそうに甘く激しいくちづけ…。
暁の身体はぐずぐすに溶かされてゆく。
「…んっ…僕も…欲しかった…春馬さんが…」
「本当に?」
「…ええ…。春馬さんに抱いて欲しくて…だから帰って来たんです。…兄さんにあんなに引き止められても…」
上目遣いで大紋を見る暁の眼はしっとりと潤い、吸い込まれそうな深い夜の闇の色をしていた。
たまらず、その傷つきやすい花のような唇を貪らずにはいられない。
「…君は小悪魔だ…僕をどれだけ翻弄すれば気が済むの…?どれだけ君の一言に、僕が骨抜きにされているのか、分かっている?」
恨みがましい言葉を暁は妖しく微笑む。
「…僕だって同じですよ。…貴方にこんな身体にされたんだから…。責任を取って…」
暁からそっと、くちづけする。
大紋の理性は弾け飛んだ。
冷たい大理石の床に少年を押し倒す。
「…や…ここで…?」
さすがに狼狽する暁に、大紋はくちづけの雨を降らせながら熱く囁く。
「…部屋まで行く余裕がないんだ…ごめんね…」
優しく詫びながら、その手は暁のジャケットを脱がし始める。
玄関ホールで犯されるという想定外の出来事に、暁の身体は羞恥に激しく燃え上がった。
大紋の手が器用に暁を産まれたままの姿にする。
男はネクタイ一つ緩めないままの整然とした姿だ。
形の良い紅い唇を噛み締め、瞼を閉じる。
全身を隈なく見つめる大紋の口から、称賛の声が響いた。
「…なんて綺麗なんだ…暁…まるで天使だ…」
/479ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ