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暁の星と月
第6章 その花のもとにて
「…んんっ…はあ…ああ…ん…」
暁は男の酷い言葉に、益々快感を昂めてゆく。
…自分は淫らで、同じ性の男に跪きその性器を悦んで咥え…愛撫することに欲情するのだと、思い知らされれば知らされるほどに、暁の中の被虐的な性癖が刺激されるのだ。
そんな暁の歪んだ性癖を大紋は見抜いていた。
だからこそ、冷たい言葉で詰り、彼の歪な快感を引き出してやろうとするのだった。
下腹部の熱を持て余し、腰を揺らめかせ始める暁に、冷たく笑う。
「…もう感じてきたのか…?君はまるで発情した雌猫だな…男なら誰でも悦んで、こんな風に奉仕するのか?」
自分の言葉に怒りを滾らせたのか、大紋は暁の髪を強く掴み腰を遣い、己れの怒張した牡を熱く狭い口内の最奥へと突き入れる。
「…あ…っ…んん…ひど…い…」
あまりな言い草に、暁は声を震わせる。
一度、逞しい雄蕊から唇を放すと、上目遣いで男を見上げる。
「…春馬さん…だけ…春馬さん以外は…しない…」
「…分かっているようだな…」
男は薄く笑い、言い放つ。
「…僕以外の男と寝たら…君を殺す…いいね…」
二人の甘美な約束ごとに、暁は恐怖を感じるどころか、奇妙な安心感を得る。

…この男に殺されるなら、構わない…。
17歳のあの夏の日から…
暁の青い果実のような身体を奪い、優しく…淫らに開発し、男に身体を支配されるという屈辱的な体験を大紋という美しくも理知的な大人の男に、極上の快楽へと変えられ、大紋好みの身体に仕込まれた…。
21歳になった暁の身体はいまが花の盛りかのように、妖艶に薫るように熟し、男が触れるだけで、快感に震えるようになってしまった。
淫らに開発された美しくも妖しい身体…。
暁は大紋だから支配され、身体を委ねてきたのだ。
…だから、春馬さんになら殺されてもいい…。

暁は切なく微笑む。
大紋はそんな暁に愛と欲望が溢れ出し、跪く彼を強い力で引き起こす。
「…君を愛している…誰が君を一番愛しているか…君の身体に染み付かせる…この淫らな君の身体に分からせる…」
暁は透明な涙を零す。
「…春馬さん…でも…ここでは…だめ…できない…」
危険すぎる…と暁は身体の内の欲情と闘いながら、掻き口説く。
「…人がきたら…」
「来ても構わない…君が誰のものか、見せつけるだけだ…」
達観したように笑う男の目の中には静かな狂気と…暁への苦しいまでの愛が存在していた。





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