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第14章 香港ｰすれ違う心

ドクン･ドクンと心臓が高鳴り、躰も高揚して、私は仁科さんにしがみ付き、血を飲みながらも、快感の荒い息を繰り返す。


そして仁科さんから聞こえる甘い吐息、それを聞くだけで躰がゾクゾクする、快感が高まるのを抑え切れない。



「あぁ‥‥悠人ダメ‥‥」


「何故ですか？
躰中が活性化し、首筋まで仄かに赤身が指して綺麗ですよ美波」


「あっ‥‥ああっ！」


血を飲むよりも首筋に舌を這わす方を優先させた仁科さん、ダメ‥‥これだけでイッてしまいそうな程の快感が私を襲う！



「んっっ‥‥‥あ"あぁぁーーーっっ！！」


高まっていた快感が弾け、私は躰中を固く震わせてイッてしまった‥‥
達した後の脱力感に、つい躰の力が抜けてしまうのを、仁科さんにしっかりと抱き止められた。



「‥‥過ぎましたか？」


「うんん大丈夫、共鳴で少し高まっただけだから」


「力が落ちていたせいで、余計に高まってしまったんでしょう‥
今日はこれ以上何もしませんから、素直に寝て下さい、深夜もいい時間ですしね」


「‥‥そうする‥‥
遅くなってごめんなさい悠人」


「‥‥いえ‥‥
美波の意見を無視してまで動いていた私も私ですから、お互い様でしょう？」


軽々と持ち上げられ、そんな言葉を言われたら敵わないじゃない‥
その後は本当にベッドに連れて行かれ、何もせずただ２人で寄り添うように眠った。