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第14章 香港ｰすれ違う心

「‥‥ウードゥ‥‥さん‥‥‥」


「もう少し深くして良いか？」


「‥‥‥‥‥」


ウードゥさんの言葉に頷き返せば、しっかりと腰に手を回され、より深いキス‥
舌が忍び込んで来て、私の舌を絡め取り、じっくりと確認するかのような動き、それに耐えきれずに、私の方も積極的に舌を絡める。



「‥‥ん‥‥んっ‥‥」


「ちゅっっ‥‥意外に激しいな、でも嫌いじゃ無いぜ‥‥‥んんっ‥‥‥」


求めるように絡まる舌と舌、ペチャっと卑猥な水音が響く程に、深く深くキスし合う‥
激しかった櫻澤さんとは違うキス、だけど心地良いキスの余韻。


唇が離れた頃には、私はウードゥさんの裸の胸板にしがみ付いていた、それをギュッと抱き締めてくれるウードゥさん‥
別人だと分かっていても、あの甘い匂いがしなくても、今だけはウードゥさんの腕の中に居たい私の思い。



「良いのか、これ以上進んで‥‥
男居るんだろ？」


「‥‥今だけ‥‥今だけは聞かないで‥‥
何故ウードゥさんなのか、その理由も‥‥お願い」


「・・分かった、とはいえ最後までは出来ないがな、それは勘弁してくれよ‥
その代わり気持ち良くしてやる‥‥俺がな‥‥」


「‥‥‥‥‥」


ウードゥさんの首に腕を回せば、軽々と持ち上げられ、連れて行かれるのは、１つだけ使用しているウードゥさんの寝室。