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第15章 香港ｰ日本への伝(つて)

「中でハンリンという管理者は、身体能力の上に武‥‥多分こちらで言う中国拳法だと思いますが極めている、そう聞きました‥
実際に香港調教師を連続的に襲ったのはハンリンという話もあります、私も見ましたが必要最小限の手数だけで調教師達を行動不能に追い込んでいました」


「身体能力強化の上に武術家、厄介だなそれは、まだ動き回っているのか？」


「イェンフゥイ救出後は、特に動きは無いですね本郷さん‥
もし出会ってしまった時は逃げて下さい、本郷さん宮野、良いですね？」


「勝てないってかぁ‥‥
ん？ルークは良いの？？」


「‥‥そこまで柔な鍛え方はしていないつもり、そして身体能力強化程度だったら互角以上」


「ルークも否定しないんだから」


私といえば、みんなに中国茶を出しながら話を聞いていた、だって半分は私‥‥というよりミングイさんからの情報だし、一応お復習程度に聞いていただけ。



「ルークは特殊ですからね、仮眷族の力はそこまで弱いものではありません」


「仮って事はさ、ルークより仁科の方が強い？？」


「はあーー
また宮野得意の脱線ですか？
確かにルークより私の方が強いです、それに好んでアジア系の武術を習得しましたから、武器に頼らない体術は得意なんですよ」


「自分じゃ仁科様の相手にもならない、今相手になるのは八神様だけ」