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第15章 香港ｰ日本への伝(つて)

「‥‥旨い‥‥」
「これは‥‥」
「純粋に旨いな」
「うめーー！」
「‥‥くすっ‥‥」


一度食べたら病みつき？
そんな感じで、みんな箸が進む進む！
スゲー量だと思ったけどさ、こんなに旨いんだったら全部食べきりそう、美波のオススメっての分かる分かる！！



「前にも香港に居ましたが、屋台で此処まで美味しいのは初めてです、良く見付けましたね美波」


「偶然なんですけど、偶々教えて貰って食べたら凄く美味しくて、絶対にみんなに教えてあげよう、そう思ってました」


「料理に五月蝿い美波が進めるだけはある、肉の柔らかさも魚の揚げ具合も一番良い感じで、味もしっかり工夫されてある、人気店なんだろう？」


「‥‥‥‥‥‥‥」


「ぁはははーー！
人気あんの？ボロボロ一歩手前なんだよその屋台、しかも路地裏で分かりにくくてさ、地元民しか来ないって感じ」


危なくなきゃ人気店だよなー
だけど路地裏で、何時何があってもおかしく無い場所で、観光客なんか絶対来ない‥
勿体無いけどさ、あのオッチャンらしいというか、あの場所が合ってるんだよな。



「屋台の店主さんですけど、裏で麻薬取引や情報屋もやっている人で、ヂャン･ミングイさんと言うの‥
ツインドラゴンの話を教えてくれたのもミングイさん、それに日本の暴力団‥‥周防一尊の傘下の組長さんにも繋げるって言ってました」