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第16章 香港ｰ前途多難

「蒸し返せという話だったんですが‥
今の日本のクラブはそこまで信用に値しませんかね、私もあれから日本には行っていないので、報告と噂話程度しか知りません」


『やはりその話かよ‥‥
確かに櫻澤は信用があった、彼奴は直接周防に乗り込んで話を付けたんでな‥
だが今の連中はCross selsという巨大組織に胡座を掻いている連中ばかりなんだよ、そんな義理も筋も無い連中を信用するほど、こっちも馬鹿じゃねえんだ』


「中央らしいやり方‥‥そう言っておきます、私でもそれは嫌いますよ‥
では同じCross selsでも別系統、本部が日本のCross selsを管理下に置くと言えば触手が伸びますかね？」


『別系統？
いや、上杉組の地下は、作る時点で何時もの連中と違う連中が入った、その事を言いたいのか仁科悠人？？』


「察しが良いのは嫌いではありません‥
上杉組の地下の通信施設には、直接本部に繋がる隠し回線があった為に、中央では無く本部が設置に携わっていました‥
そして本部は私が自由に動かせる物の１つ、聞いていたのでしょうあの時に、私が何者であるかを‥‥」


ちょっとした賭け‥‥
上杉組襲撃の時、私は神楽亜弥に向かって、私が何者であるか話しています‥
更に言えば、同じく上杉組に居た磐田も、あの話を聞いていた筈、私がCross selsの頂点である盟主である事、だからこそ誘いの言葉を口にした。