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契約的束縛・誘惑なる秘密
第22章 日本ー仮拠点完成

イェンフィさんは、仁科さんが何者か……うんん、コンラートの事も、仁科さんの事も、盟主の事も全て知っている数少ない1人。
だから、仁科さんは無理をしてでもイェンフィさんを助けた。
此から先、イェンフィさんの力が必要だったから。

「そっかぁー
じゃ物は確保出来るんだ。
そうすると、俺また何か作ろー」
「くすっ……。
それも良いね、宮野さんの新作」
「だろ、だろ!
お試しの内にさ、作った装置のデモンストレーションもアリかなって思った」

(随分変わったね、宮野さん)

作るのが好き、手先が器用、それは知っていたよ。
でもアメリカに行って、ちゃんと勉強して、宮野さんは大きくなったと私は思う。
少し自信が無さげだった宮野さんはもう居ない。今の宮野さんは実績を持った階級持ち、そう思えるよ。

「宮野さん、今用意出来る物を書き出そう?
それをみんなに見せて、購入を考えなくちゃ」
「だよなー
あ、紙とペン貰って来るっ!」

慌てて出て行った宮野さんを見て笑いたい気分。
成長したところ、日本に居た頃と変わらないところ、宮野さんって不思議なバランスなんだよね。
……宮野さん本人には言えないけれど。

少し待っていれば、宮野さんが本当に紙とペンを握り締めて戻って来た。もう笑わないよ?

「ほんじゃ、ドラックストアーで買える物ー!」
「そうね、浣腸一式とローション替わりのクリーム、消毒液も買えるでしょう……」
「アナル調教用にコンドーム、栄養補助食品、普通に薬も必要だっけ?」

こんな感じで、宮野さんとの話は進んでいく。

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