この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
契約的束縛・誘惑なる秘密
第23章 香港ー再びの二首龍
◇◇
「宮野、聞いたか調教師の引き抜きの話」
「引き抜き?
俺は強制って聞いたけどなぁー、誰も戻って来ないって」
「多少の食い違いはあるが、話は合っているか。
大体にして引き抜きの線は無いだろ、Cross selsに与して抜ければ、最悪は殺られる」
「だよなぁ、じゃ強制の方が当たり?」
「だろうな」
今日から本格的に調教が入るので、俺と宮野は香港島の地下CLUBに来たが、早々にこんな話が舞い込んで来た。
狙われているのはCross selsの調教師、理由と目的は知らんが、一つだけ話が同じなのは誰も帰って来なかったという点。
逃げた、という見方もあるが、いかせん人数が多すぎる。
「引き抜き強制云々は置いてさ、今日のショーの事なんだけど」
「そうだったな。
メインが俺、宮野はサブでアナル調教、此で良いのか?」
「始めだからさー、本郷さんメインの方がやりやすい訳。でも調教女は仕込まれてるんだろー」
「らしい。書面が英語と中国語が混じっていて、俺でも全ては読めん」
「あー……。中国語、俺もダメだぁ!」
とりあえず、英語で書かれた分は読んだ。宮野は書式形式が苦手だからな。
今日回される調教女は、数ヵ月前から調教開始され、すっかりM女になった調教済みが来る……くらいは理解出来た。
「今から中国語を学ぶか?
仁科と美波は大丈夫のようだしな」
「漢字……なんだけどなぁ、日本語と全然意味が違うしー、中国語って発音難しくね?」
「似ているんだが、かなり違う。せめて挨拶程度は覚えるか、何かと不便だ」