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契約的束縛・誘惑なる秘密
第24章 香港ー周到なる罠
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「……あの、あのね」
「どうしました美波?」
「美波?」
食事も取らないで、考えるのはみんなの事ばかり。
だとすれば言って見よう?
ダメでも、言わないと伝わらない事だってあると思うの。
「ミングイさんの屋台に行ったらダメかな?
ミングイさんなら何か知ってそうですし、ついでにほら美味しい料理も……」
仁科さんと本郷さん、二人の顔を見れば分かる、あまり賛同したくないって。
だけど動かないと何も得られない、違う??
「はぁ、美波今あの場所が危険と理解して言っていますか?」
「理解は……してます。
でも少しでも何かを掴まないと、私達は此処から動けないんじゃないですか仁科さん」
「……それは」
今のままじゃダメ、それは全員分かっているのよ。
打開する何か、それの手掛かりを持っているのが、ミングイさんだと私は思ってる。
「私がイェンフィの所に行きますから」
「イェンフィさんだけではCross sels(クロスシールズ)の事しか分からない。
ツインドラゴンの事を早く知るには、ミングイさんの方が私は良いと思うの」
「美波が一人で行くのか?
仁科じゃないが、それは俺でも反対するぞ」
やっぱり本郷さんも反対。
言われるとは思っていたけど、こんなに反論されるなんて、私はそこまで信用ない?
「ただヂャン・ミングイに会う、それだけでしたら問題は無いでしょう。
ですが、あの店には件のミン・ロンチャンが出入りしています。
もしあの男がカイザーだったら?危険なのは美波になるんですよ」
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