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契約的束縛・誘惑なる秘密
第29章 歓喜の一夜

「美波の波動? ……いや、仁科が言っていたのが僅に記憶にある。だがあれは盟主のピアスの共鳴だと」

櫻澤さんの質問に、私は首を横に振る。

「ピアスの共鳴もあるけれど、怒りのような感情が大きく動けば、ピアスが無くても伝わってしまうの。私と仁科さんは繋がっている、今回は繋がりをギリギリまで抑えて行動したけれど、怒りの波動だけは隠せない」
「だから美波の居場所を見付けた」
「そう思う」

湯船の縁に腰掛けて話す櫻澤さん。こうして話を合わせていけば、本当に櫻澤さんだと実感出来る。櫻澤さんしか知らない話、Cross selsじゃなければ分からない話、ウードゥさんでは絶対に知らない事ばかり。

「そうか。俺の記憶は山口県のあの場所で止まっているが、美波達には1年以上の月日が流れたんだな。俺の決断で苦労させたんだ、後々全員に謝るか」
「苦労とは思ってない、必要だったと私は思ってる。それに本郷さんも宮野さんも成長したもの。変わらないのは……仁科さんだけ?」
「仁科はあれ以上どうやって変わるんだ?」
「それでも少し変わったよ。そして、みんなを集める為に一番苦労したのが仁科さん……」

これは私と仁科さんの話になるけれど、本郷さんと宮野さんをドイツに呼ぶまで凄い攻防があったの。
総意で反対する賢人と、無理にでも押し通そうとした仁科さんと私。1年以上攻防して、仁科さんの怒りを買ったが一番正しい言い方かも知れない。
そんな事をして、漸く2人を本部遺跡に呼ぶ事が出来たの。これは私と仁科さんだけの秘密。……あ、ルークもだよ。

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