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契約的束縛・誘惑なる秘密
第29章 歓喜の一夜

「中国漢字は分かるか? いや、そもそも中国漢字ですらない。気付かないか?」
「えーと、その……話せても漢字までは中々覚えられなくて……」

覚えた語源が多すぎて、中国漢字まで手が回らなかったの。ほら、香港行きが決まってから、急遽アリアンに頼んで覚えた私の中国語。これも、みんなには秘密の話。

「まあいいさ。インは漢字で書くと櫻、ウーは霧、ドウは斗。こうして書くと嫌味だろう?」
「…………あぁー!!」

櫻澤さんが湯船の縁に指でで書いてくれたのを見て、私は思わず叫んじゃった。
だって、イン・ウードゥが漢字で書くと櫻・霧斗だなんて……これって凄くズルいでしょう!

「記憶が戻ったからこそ嫌味と思える。そしてこんな嫌味をやるのは一人しか居ないよな美波?」
「……仁科さん……。
でも、でも! 仁科さんの記憶には、櫻澤さんを助けた部分が無いの! 最後の記憶は……私達を逃がした後に、櫻澤さんと話をしている所まで……って、え?」

私、今漸く気が付いた。
櫻澤さんと仁科さんが話をした後の記憶が、仁科さんが私達の車を追っている所なの。その中間が抜けていると、どうして気付かなかったんだろう。

(何をしたの……仁科さん)

抜けた記憶に、櫻澤さんがどうして生きていたかの手掛かりがある。それは理解出来たけど、瀕死の櫻澤さんを助ける方法は、仁科さんでも少ない筈。……思うのは1つ、仁科さんは多分櫻澤さんに……。
それを私が確めて良いの?

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