この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
契約的束縛・誘惑なる秘密
第29章 歓喜の一夜

「この先どうなるんだろう? 日本で調教師をする準備をしていても、狙われるせいでそれも儘ならない。私達はただ、もう一度日本で調教師をしたい、それだけなのに……」
「現状を打破しなければ、全てが回る事は無い。……辛いなそれは」

ずっと抱き締めてくれている霧斗の腕に、更に力が籠る。本当は分かってるの、霧斗が戻ったからといっても、今の現実は簡単には変わらないと、仁科さんと私の事にみんなを巻き込んでいるんだって。
何故このタイミングなの? それは何度も思ったよ。やっと霧斗も一緒に居れるというのに、運命は中々私達を自由にしてくれない。

「霧斗、私は……」
「概略だけは分かったから、もう何も言うな美波。考えるのは俺だろ? というより、その為の俺だ」
「…………」
「だから今は……こうして俺に抱かれてろ。少しでも美波の負担が減ればそれでいい」
「……でも……」
「こうして抱き締めているだけでも安心する。よく一緒に寝たな……ただ抱き締めて眠るだけだったが、何よりも安心出来たんだ」
「……覚えてる」

眠りが浅い霧斗の安眠の役割、私と一緒に眠る時は深く熟睡していた。少し前の事なのに、何年も経ってしまったような感覚がする。

「俺が考える、だから美波は無理して考えるな。外に目を向けるより、内に目を向けてやれ。その方が美波らしい」
「…………」

誰も言ってくれなかった言葉を、霧斗は次々と私にくれる。それとも私が頑張り過ぎていたの? 霧斗が居ない分、前に進もうとはしたよ。そう、霧斗が言ったように……。

/751ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ