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飼っていたペットに飼われています。
第4章 【裏】 幸せの終わり(サキ目線)
 訪れたその異変に私はすぐ気がつくことができなかった。

「なんだか最近熱帯魚の数が減ってる気がするのよね〜。どうしたのかしら?」
 叔母さんがそう話すのも上の空だった。
「なんかあった?」
 お風呂から出てきた侑斗くんの声でビクッと我に返る。
「わ、私! 部屋に戻ってスイにご飯あげてきますね!」
 逃げるようにして自室に戻るけど、なんだかスイの顔も見られないし、スイも私のこと避けてる気がする。
 2週間前、叔父さんと叔母さんが法事で外泊していたあの日からーー。

 コンコン。
 その日の夜、部屋に訪ねてきたのは勿論侑斗くんだった。
「侑斗くん、どうしたの?」
「なんか、眠れそうになくてさ。」
「明日卒業式だもんね。侑斗くん、2年間私と一緒に朝も放課後も通学してくれて本当にありがとう。なんか、ちょっと寂しいな…。」
 侑斗くんが驚いたように私の顔を見るので慌てて続けた。
「なんて、これからも毎日お家で会えるのに私わがまま…、んっ。」
 突然視界が覆われたと思ったら強い力で侑斗くんに抱きしめられていた。
「…サキももうすぐ18だし、いい加減我慢しなくていいよな?」
 侑斗くんは呟くようにそういうと、私の頬を挟んで口付ける。
「んんっ、んーっ!」
 びっくりして彼の胸を押し返そうとするも空手で鍛えられた体はビクともしない。
 そのうちにぬるりとした何かが入ってきて、私の舌が転がされているうちになんだか体が熱くなって意識が朦朧として…。
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