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イケないキミに白い林檎を
第9章 元彼

誰も歩いていない路地でブラウスのボタンを胸元まで外され、お仕置きを再び与えられる。

私の肩を押さえてから、徐々に近づいてくるソラ先輩。


「動くなよ」

「んっ……」

瞳を閉じて感じていたくなるようなキス。

強く口付けされると共に、生温かい舌が触れたせいで淫らな声が小さく漏れてしまう。

でも自分にはドクンドクンと鳴る鼓動の方が煩かった。


「消えてきたらまたするから」

「……はい」


あれから、体の関係を持っている男と会っていない。

私の体を欲してくる男にこの印を見られたくなくて肌を晒す気にはなれなかった。


まだ一週間しか経っていないけれど、毎日好きでもない男と遊んでいたからこれは大きな一歩。


自分を守れている気がしていた。

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