この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
イケないキミに白い林檎を
第2章 追求
自分の罪を少しでも軽くしたくて、気が向かなくてもセックスをする。
大丈夫……。
気分じゃなくても、行為をすると分ればこの身体は反応するから。
たくさん濡れて、男を受け入れて快楽に溺れる。
いつも同じようなパターン。
本当は他のやり方もしてみたいけど、女としての喜びは感じられていた。
一つになれる行為が好き。
頭の中が真っ白になって、何も考えなくて済むから……――
セックスを終えてから、あの言葉を思い出した。
『本当に愛されてるの?』
ソラ先輩が私に言ったこと。
颯太は私のことを愛しているから、繋がりたくなるんじゃないのかな……。
だから、愛されてる……よね。
……充分に。
「あのね、持ってきた袋の中に颯太の好きなお菓子入ってるから」
「どうも」
暇があると颯太はいつもスマホをいじっている。
私に見えないようにして、使っているから何をしているのか分からない。
どうせスマホに夢中で私の話なんて聞いていないだろうと思い、話を続けた。