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日は昇り、日は沈む
第2章 ひなた村事情1
緊張しつつ、それでも言わなければらないと、タカオは握っていた携帯電話を高く掲げた。

「俺は毎日この携帯で、ある事を確認してきました。それは、大好きなこの村の平和を願って始めた事なんです」

「アレが携帯電話かぁ」

店内がふたたびざわついた。

「ある事と言うのは、ネット上で、この村が取り上げられていないかどうかを調べていたんです」

「おい、ネットってなんだ」

「そして今朝ついに、俺がずっと心配していた事が起こってしまいました」

「なぁ、ネットってなんなんだよぉ」

バシッ!

マサ爺の杖が、いつもうるさい丸男の頭を叩いた。


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