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第7章 北川 樹
「あら北川さん、早く終わったのね?」

「面会20時までだから、毎日顔だけは出そうかと思って」

山下はニヤっと笑い。

「遙ったら愛されてるねぇ〜」

遙をうりうりと肘で小突く。

「じゃ、赤ちゃんの顔も見れたし私は帰るわ。遙も早く寝た方がいいもんね、ごめんね、おじゃま‼︎」

軽く手を挙げて音が出そうな見事なウィンクをして、山下は帰っていった。
まだ歩きにくそうな遙を支えて病室に戻り、少し喋って、20時ギリギリに帰った。

1週間、それを続けて土曜日。
遙の両親が来てくれて、3人で迎えに行く。
病室で、退院祝いに、取れた臍の緒を入れた桐の箱と、産まれてすぐの産声を録音したカードが入ったアルバムを貰った。
産まれたての写真が数枚入ったアルバムの、pushマークを押すと、分娩室で聞いたのと同じ、猫みたいな泣き声が聞こえる。こんなのあるんだなぁ〜と皆で驚いた。
5〜6センチの足型も押されていて。親指と人差し指で、その足型を計り、小っせぇ〜とまた眦が下がる。
遙がそんな俺を嬉しそうに見てるから、何?と聞いたら、うぅん、幸せだなぁって思って♪と笑った。


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