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第20章 北川 遙
大樹を一旦ベッドに寝かせ、おむつを替えてから、私はリビングに戻る。

「何か言いたいコトあるんじゃないの?」

樹さんが空を睨んでちょっと考え、ソファの座面をぽすぽすと叩いた。
私は頷いて、ちょっと待ってて、と断って、持ったままだったおむつを洗面所のおむつ用のゴミ箱に捨てに行き、手を洗ってリビングに戻った。

ソファに座ると、樹さんが私の頭を抱き寄せて。

「…まだ、全然したくない、感じ?」

と遠慮がちに呟く。
…コレは⁉︎

久々の、夜のお誘い、てヤツですか⁉︎

妊娠中も、後期に入ってお腹が大きくなるまではソコソコしてた、と思うけど。流石に8ヶ月とかになってくるともう難しくなってきて、生まれてからはそれどころじゃなかったし…てことは、かれこれ1年もしてないの⁉︎

樹さんと付き合い出してから(身体の関係をもってから)、の頻度を考えると、ちょっと愕然として、よく我慢できたわね、なんて他人事みたいに思ってしまう。
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