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第20章 北川 遙
樹さんの怒りは治らなくて。
私は何とかフォローしようと焦った。

「ゴメン、でも樹さん赤ちゃんの頃のアルバムなんて持ってないじゃない!それに、こんな風にきちんと綺麗に写真残してくれてるなんて、愛されて育った証拠だよ?感謝しなきゃ…」

ご両親に愛されてた、という言葉に反応したのか、樹さんは、勢いを削がれてアルバムをコトリとサイドテーブルに置いた。

ふー、と大きくため息をついてベッドに腰掛ける。
樹さんの声にびっくりした大樹が、大きく目を見開いてたけど、一拍遅れてヒクッヒクッと泣く準備を始めたから、ぎゅー、と抱きしめて。
そのまま樹さんの肩に頭を預ける。
大樹を抱いた私の頭を樹さんが抱き寄せて。

「私たちも、このコにいーっぱい愛情かけて、育てていこうね…」

樹さんの返事はなく、ただ、頭を抱き寄せる腕にグッと力がこもる。それは、肯定のサインだ。

土曜日の朝。
私たちはしばらく、そうして身体を寄せ合っていた…





ーfinー




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