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真愛~美女と野獣より・孤独な王子と黄色い薔薇の物語~
第1章 孤独な王子
―誰っ。

 思わず周囲を見回すも、人影はない。

―小さな王子よ。

 再び声が聞こえ、王子は茫然と光の玉を見つめた。喋っているのは光の玉だった―。

 幾ら幼くとも、到底現実にあり得るはずのない光景を今まさに自分は見ているのだという自覚はあった。

―トーマス。
 もう一度呼びかけられ、彼は思わず叫んでいた。

―ママ!
 そう、その声はどこか懐かしい母の声にも似ていた。彼が眠りに落ちるまで夜毎、枕許で歌ってくれた優しい声の子守歌。ママの声を忘れるはずはなかった。

―ママ、ママでしょ。
 懸命に呼びかけても、返事はない。
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