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第8章 カリスマ星の宿命という男

「コンラート殿は残ると？
私は他国に消されてしまうのではないか、そうとも思う」


「・・・
では他を潰せば良い、そうしたら独国文化は残ります」


「・・大きく出ますなコンラート殿は・・」


「そうですかね？
要は独国という国が残れば良いだけの事‥
それは難しい問題じゃない、残るという点だけでしょうが‥‥」


食事が終わり、場を客間に移して今度は酒と洒落込む事に‥



「同じ独国でも、中央と地方の差は大きい‥
中央は保守派ばかりが力を持ち、我々のような右翼を潰しに掛かる‥‥
違うなミュンヘン、つまりこのバイエルン地方自体が面白く無いのだろう」


「バイエルンは反ベルリン感情が高い土地、ベルリン中央も煙いのでしょうね‥
アドルフ殿、貴方自身中央に興味は？」


「あるに決まっている、守る事しか知らぬ保守派など私は認めない‥
と、言いたいが今のナチ党では大した力は無い、精々中央議席を数席確保出来る程度の弱小党」


流石に力バランスは理解している訳ですか‥
だとしたら、中央に引き出せば良い‥少々時間が掛かろうとも。